【食いしばりと頭痛の関係】

こんにちは。愛知県春日井市でハヤト整体院を運営しているハヤトです。
今回は「食いしばりと頭痛の関係性」についてお話していきます。
このテーマは、整体院でもとてもよく相談される悩みのひとつです。
特に多いのが「マウスピースを勧められたけど、どうしても違和感があって眠れない」という声。
ぼく自身も矯正経験があり、マウスピースやゴム、ブランケットを使っていたので、その不快感はとてもよくわかります。
そんな実体験も交えながら、食いしばりによる頭痛のメカニズムと、対策についてお伝えします。
側頭筋のこわばりが頭痛につながる
まず、食いしばりと頭痛は密接に関係しています。
試しに、米噛み(こめかみ)のあたりに両手を置いた状態で、奥歯をグッと噛んでみてください。
おそらく指先にグッと筋肉の動きを感じるはずです。
これは「側頭筋」という筋肉で、食いしばりが続くことでこの筋肉が常に使われ続け、緊張し、疲労物質が溜まりやすくなります。
この疲労が蓄積していくと、血流の流れが悪くなり、結果として「頭痛」につながってしまうケースが多いのです。
そのため、偏頭痛や緊張型頭痛を感じる方は、まず側頭筋をほぐすケアを取り入れてみてください。
マウスピースは万能じゃない?
食いしばりの対策として、歯医者でマウスピースを勧められる方は多いです。
ですが、実際には「違和感があって眠れない」「口の中が気になって逆にストレスになる」という声も多く聞きます。
ぼく自身も矯正の一環で約2年間マウスピースをつけていましたが、慣れるまでは正直つらかったです。
しかも、夜だけの装着だと余計に違和感が強く出やすく、逆に睡眠の質が下がってしまうことも。
マウスピースはあくまで「歯の摩耗を防ぐ対処法」であって、根本的な解決にはならないということも知っておいてほしいと思います。
食いしばりの原因は「ストレス」と「姿勢」
食いしばりの原因として考えられるのは、大きく分けて以下の2つです。
- 精神的ストレス
- 姿勢の乱れ(頭の位置・スマホ首・ストレートネック)
とくにストレスが多い方は、日中に意識していなくても寝ている間に無意識で力が入ってしまうことがあります。
また、頭が前に出るような姿勢になっていると、顎や口周りに常に負担がかかり、これが食いしばりにつながっていくケースも非常に多いです。
姿勢を整えることが根本対策に
頭が前に出る姿勢は、舌の位置や筋肉のバランスを崩す要因にもなります。
本来、舌は上あごに軽く接する位置にあるのが理想ですが、頭が前に出ると舌が下がってしまい、無意識に噛みしめるクセがつきやすくなります。
そのため、
- 頭の位置を整える
- 正しい姿勢を保つ
- 舌の筋力を鍛える
これらの取り組みを通じて、食いしばりを根本から減らしていくことがとても大切です。
実践してほしいセルフケア
✅ 側頭筋のマッサージ
こめかみのあたりを指で軽く回すようにマッサージしましょう。
1日数分でも、筋肉のこわばりが取れて、頭痛の緩和につながります。
✅ 姿勢の見直し
デスクワーク中やスマホを見るときに、頭が前に出ていないか意識する習慣をつけましょう。
背骨や骨盤の位置も整えておくと、より安定した姿勢がキープできます。
✅ 舌の筋トレ
舌を上あごに押し当てるトレーニング(いわゆる「舌圧トレーニング」)を取り入れることで、顎周りのバランスが整いやすくなります。
まとめ
食いしばりと頭痛は、「ただのクセ」ではなく、カラダ全体の使い方やストレスの影響が大きく関係しています。
マウスピースで対処することも必要ですが、それ以上に大切なのは、
- 姿勢を整えること
- 舌や顎の筋肉を正しく使える状態にすること
- 側頭筋のケアをすること
です。
「とりあえずマウスピースをつける」のではなく、根本的な要因に目を向けてみることで、頭痛や不快感がグッと軽くなる可能性があります。
気になる方は、ぜひ一度ご自身の姿勢や体の使い方を見直してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。