こういう時は「整体に来ないでください」というお話

こんにちは。愛知県春日井市でハヤト整体院を運営しているハヤトです。
本日も慢性痛の改善につながるヒントをお届けしていきます。
今回は、いつもとは少し視点を変えて「こういう時はまず整体に来ないでください」という内容についてお話ししたいと思います。
■ 整体に来る前に病院へ行くべきケースとは?
最近、こんなことがありました。
あるご高齢の方が「家で転んでお尻を強く打ちました。少し頭もぶつけました。1週間くらい経っても背中やお尻が痛くて心配だから、整体で診てもらいたい」と来院されたのです。
その方は普段から通ってくださっている常連さんでもありましたので、気持ちはとても嬉しかったのですが、こういったケースでは、まず最初にお伝えしたいことがあります。
それは――
「まずは病院で診てもらいましょう」
ということです。
■ 判断がつかないときこそ「診断」が大切
痛みや不調があると、「どこに行けばいいのか分からない」と悩む方も多いかと思います。
でも、怪我をした直後や、骨・内臓などに何か不安がある場合には、やはり「医師による診断」が一番の優先事項です。
整体は、「診断」を行うことができません。
当院では痛みの出ている部位を見たり、動きの検査を通して判断をしますが、それはあくまで「評価」であり、正式な医療的診断ではありません。
レントゲンやMRI、エコーなどを用いた診断が必要な場合には、迷わず病院へ行ってください。
■ 「整体でなんとかしてほしい」というお気持ちは嬉しいけれど
施術者としては、信頼してご相談いただけるのは本当にありがたいことです。
でも、「怪我をして不安だから、まずは整体に行こう」と思われるのは、やはりちょっと違います。
たとえば骨にヒビが入っていたり、打撲の影響で内出血や炎症がある場合、無理に動かしたり揉んだりすることで、かえって悪化してしまう恐れがあります。
これは、整体師の「知識や技術の問題」以前に、「そもそも施術をしてはいけないケース」なのです。
■ 誠実な対応が、信頼につながる
実際に、先日来られた方に対しては、痛みの出ていない場所のみ軽く緩める対応をしただけで、痛みのある箇所は一切触れず、「まずは病院で検査を受けてください」と丁寧にお伝えしました。
結果として、その後病院で診てもらったところ、背骨に複数のひびが入っていましたと後日ご連絡をいただきました。。
こうした誠実な判断は、長い目で見たときにお互いの信頼関係にもつながると感じています。
■ 「優しさ」と「プロとしての線引き」
よく「大丈夫ですよ、私に任せてください」と言ってしまう施術者もいますが、それが本当にその方の体にとって優しい対応なのか?
「早く楽になってほしい」という気持ちは大切ですが、
優先すべきは“安全”と“正しい判断”です。
それができてこそ、プロとして体と向き合う施術者だと思っています。
■ まとめ
- 転倒・打撲・強い痛みなどがあるときは、まずは病院へ
- レントゲンやMRIが必要なケースは、医師の診断が必須
- 整体で無理に施術をするのは、かえって危険なことも
- 一番大切なのは「その人の体を守ること」
もし、あなたやご家族が怪我をされたとき、「どこに行けばいいのか分からない」と思ったら、まずは病院を優先してください。
その上で、慢性的な不調や痛みの改善が必要になったときに、整体や整骨院などの出番があると思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。