⑤お客さんの声 40代女性【肩こり、腰痛、お尻の違和感】

「体の柔らかさ=健康」じゃない?──ヨガ経験者の慢性痛と姿勢の悩み
こんにちは。愛知県春日市でハヤト整体院を運営しているハヤトです。
本日も慢性痛の改善につながるヒントを一つ、実際のお客さんのケースを通してお伝えしていこうと思います。
■ 今回のお客さんについて
今回ご紹介するのは、紹介を通じて来院された50代の女性。
事務の自営業をされていて、細身でデスクワーク中心の生活スタイルを送られている方です。
長年、腰痛や肩関節の痛み、そして体の「硬さ」のような違和感に悩まされてきたそうで、定期的に整体などのケアは続けてこられたとのこと。
ヨガも長く続けておられるということで、一見すると体が柔らかく、健康的にも見えるのですが、そこに意外な落とし穴がありました。
■ 見えてきた問題点
実際に体を見させていただくと、柔らかいはずの体に“力が入りにくい”という状態が目立ちました。
筋肉は伸びていても「縮むことが苦手」なため、全身にうまく力が伝わらず、日常動作のなかで負担がかかりやすくなっていました。
さらにスウェイバック姿勢(骨盤が前に出て上半身が後ろに反る姿勢)が強く、背骨全体の動きがかなり制限されている様子。
結果として呼吸が浅くなり、疲れやすさにもつながっていたようです。
関節の可動域は広く、筋肉の硬さは少ないタイプですが、「緩みすぎて軸が定まらない」ことが、さまざまな不調の原因になっていました。
■ 施術方針と取り組み
このような状態の方に対して、「さらに緩める施術」は逆効果。
そこで、まずは部分的な調整で体がどう反応するかを見ながら、全体のバランスを整える方向で進めていきました。
感覚が鋭く、体への理解も深い方だったので、筋肉や関節の動きについての説明もスムーズに伝えることができ、施術よりも「運動療法」をメインに切り替えていくことに。
取り組んだのは主に以下のポイントです:
- 腹圧の調整
- 股関節と背骨の可動性の再教育
- 「伸びている筋肉を縮める」動きの導入
こうした基礎的な動きを通して、正しい姿勢を「作る」のではなく、「自然に保てる」ような体に整えていきました。
■ 体の変化とご本人の気づき
最初の施術だけでも楽になったとのことでしたが、戻りが出ることも説明し、数回の施術を経て運動療法中心のアプローチに切り替えることで、体のコンディションは明らかに変化していきました。
とくに印象的だったのが、ご本人のこの言葉:
「正しい体の使い方をすれば痛みが出ない。楽な動きばかり選んでたからこそ不調が出てたんですね。」
体の柔らかさだけでは不調は防げず、正しい軸と動かし方が整ってこそ、本当の意味で「楽な体」になることを実感していただけたようです。
■ 現在の様子と今後の目標
現在は、可動域が過剰に広がっていた状態から「自然な柔らかさ」へと変化し、呼吸も深くなってきたことで日常の辛さはかなり減っています。
今後の目標は、引き続きスウェイバック姿勢の改善と、呼吸の質をもっと高めていくこと。
ご本人も明確にその目標を持って取り組まれているので、今後の変化がとても楽しみです。
■ まとめ
「柔らかいのに不調がある」「ヨガをやっていても体がつらい」
そんな方こそ、一度“動かし方の軸”や“姿勢の再構築”を見直してみる価値があります。
ぼく自身、この方との取り組みを通じて、改めて「正しい使い方」が体の土台になることを実感しました。
同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。