臨床ブログ❽30代女性「産後の骨盤・腰痛・だるさ」施術より「リハビリ」が8割だった理由
愛知県春日井市でハヤト整体院を運営している、ハヤトです。
今回は「臨床ブログ」の第8弾。
最近、変化がしっかり出たケースを紹介しているのですが、これが意外と「自分と同じ悩みだ!」と読まれているようで、僕も書くのが楽しみになっています。
今日ご紹介するのは、去年の7月から約半年間サポートさせていただいた、30代の女性のお話です。
産後の体に起きていた「ある特徴」
そのお客さんは、産後の骨盤まわりの不調、そして寝起きに顔をしかめるほどの腰痛に悩まされていました。
お話を聞いていく中でポイントになったのが、「帝王切開での出産」だったことです。
実は帝王切開を経験された方は、下腹部(いわゆる体幹のコア)が使いにくくなっているケースが少なくありません。
お腹は、体を支える「家の土台」のような場所。
ここがうまく機能しないと、体は他の場所で無理やり支えようとします。
このお客さんの場合は、それが「腰」でした。
お腹で支えられない分、腰を反らせて踏ん張るしかない。 そんな「頑張りすぎている腰」をいくら揉んでも、土台がぐらついたままでは、またすぐに痛みが出てしまいます。
施術だけで何とかなりませんか?への、本音
「先生、施術だけで何とかなりませんか?」
正直に言えば、そう言いたい気持ちも痛いほど分かります。
産後で忙しい中、運動なんて大変ですから。 でも、お体を見させていただいた僕の判断は違いました。
「今の〇〇さんに必要なのは、ほぐすことよりも、動かなくなった場所を『使える状態』に戻すこと。つまり、リハビリです」
そうお伝えして、最初に取り組んだのは、寝たままできるような骨盤の超基礎トレーニングでした。
「ここまで動かないものか…」という驚き
正直なところ、最初のセッションでは僕も少し驚きました。 「骨盤を少しだけ動かしてみてください」とお伝えしても
本当に、ミリ単位も動かなかったんです。
本人は動かそうとしているけれど、脳からの指令が筋肉に届いていないような感覚。
「ここまで動かなくなっているのか……。これじゃあ、腰が悲鳴をあげるのも当たり前だ」と、僕は改めてリハビリの重要性を確信しました。
そこから2〜3ヶ月。
地道な練習と、背中の硬さを取る調整を組み合わせていくうちに、少しずつ、でも確実に骨盤が自分の意志で動くようになってきました。
その頃には、あれだけ辛かった腰痛も少しずつおさまってきていました。
「急がば回れ」の理由
「最初から背中のストレッチとか、立ち方の練習をすれば良かったんじゃないですか?」
そう思う方もいるかもしれません。
でも、土台(お腹や骨盤)がぐにゃぐにゃの状態で、応用編である「立ち方」を練習しても、結局どこに力を入れていいか分からず、逆効果になることが多いんです。
まずは基礎(土台)を作って、その上に応用(使い方)を乗せる。
この順番が、遠回りに見えて実は一番の近道なんです。
現在の状態と、僕が感じていること
今回のケースを振り返ると、僕が行ったエネルギー配分は「リハビリ8割、施術2割」という感覚でした。
今は2週間あけても不調が戻らないほど、ご自身で体をコントロールできています。
産後の不調は、「骨盤を締めれば解決」という単純なものではありません。
「なぜそこが痛むのか」という理由を紐解き、一つずつステップを踏めば、体は必ず応えてくれます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
