臨床ブログ④:50代女性 首のヘルニアと腰痛でお悩みだった
こんにちは。
愛知県春日井市でハヤト整体院を運営しているハヤトです。
今日は、ぼくが実際に施術させていただいた「首のヘルニアと腰痛」でお悩みだった50代女性のケースを紹介していこうと思います。
この「臨床シリーズ」は、ここ1年以内に来ていただいたお客さんの中で、写真撮影などのご協力をいただいた方を中心にお話ししています。
■ お悩みと状態
この方は、病院で「首のヘルニア」と診断されており、長年の腰痛も抱えていました。
首はほとんど動かせず、常にパンパンに張っていて、たまに手にしびれが出るほどの状態。
お医者さんからは「手術までは必要ないけど、薬とリハビリで様子を見ましょう」と言われていたそうです。
もともとマッサージやリラクゼーションも好きで、他の整体やサロンにも通われていましたが、なかなかスッキリしないということで来院されました。
■ 体の特徴と分析
体をチェックしてみると、かなりの「反り腰」でした。
- 太ももの前・外側がパンパン
- お腹の力が抜けている
- 背中がほとんど動かない
- 首が前に出た「スマホ首」姿勢
要するに、「腰と首で全身を支えている」ような状態です。
本来、体を支えるのは骨盤や体幹の部分ですが、その連動がうまく働かず、結果的に首や腰に負担が集中していました。
■ 美容院でもつらい首の位置
本人さんが特に困っていたのが、美容院での「シャンプーの体勢」
首を後ろに倒すだけでつらく、シャンプー台の形によってはお店を変えざるを得ないほどでした。これは首の角度に問題がある典型的な例です。
■ 施術と方針
最初の目標は「首と腰の痛みを早めに軽減すること」
そのため、
- 施術6割
- リハビリ的な運動4割
のバランスでスタートしました。
ただし、腰をゆるめすぎると逆に痛みが強く出るタイプだったので、腰にはあまり触らず、
背中と股関節の動きを出すことをメインに進めていきました。
初回で足を上げて靴下を履けることができるようになって喜んでいました
特に背中の動きはゼロに近く、最初は本当に硬かったです。
それを少しずつ呼吸や動作の中で「動かせる範囲」を広げていくようにしていきました。
■ 経過と変化
通院のペースは週1〜隔週ペースで約半年。
途中でお休みもありましたが、コツコツ続けていただきました。
結果として――
- 首の痛みはほぼゼロに
- 手のしびれも消失
- 首の動きも大きく改善
- 背中が動かせるようになった
- 腰痛は軽減し、動いても痛みが出にくくなった
完全に痛みが消えたわけではありませんが、日常生活に支障がないレベルまで回復。
ご本人も「ここまで戻るとは思ってなかった」と喜ばれていました。
■ 維持のために大切なこと
首のヘルニアは「治る」というより「うまく付き合っていく」症状です。
そのため、再発を防ぐには
- 背中の柔軟性を保つ
- 骨盤まわりをしなやかに動かす
- 姿勢のクセを整える
この3つを意識することがとても大切です。
現在は月1〜2回のペースでメンテナンスを継続しながら、
体の状態をチェックしていただく形になっています。
■ まとめと学び
今回のケースであらためて感じたのは、
「施術だけでは限界がある」ということ。
筋肉や関節を整えるだけでは、一時的に楽になってもまた戻ってしまいます。
本当に大切なのは、
「正しい動きを取り戻すこと」
体が正しく動けるようになることで、ようやく“再発しにくい体”ができていきます。
ぼく自身も、こうした症例を通して日々勉強になります。
首のヘルニアや腰痛で悩まれている方の参考になればうれしいです。
