臨床ブログ⑥背中の痛みと驚いた話
こんにちは。
愛知県春日井市でハヤト整体院を運営しているハヤトです。
今日は、実際にぼくが施術させていただいた「30代男性の背中の痛み」のケースをご紹介しようと思います。
この「臨床シリーズ」は、実際のお客さんの体験を通して、同じような悩みを持つ方の参考になればと思ってお話ししている企画です。
■ お悩みと状態
今回の方は、工場勤務で力仕事をされている30代前半の男性です。
もともと背中、首、腰に強い痛みがあり、仕事に支障が出るほどの状態でした。
驚いたのが、うちに来る前の通院歴です。
仕事終わりにほぼ毎日、週に4〜5回も整骨院に通われていたそうなんです。それを約1年間続けたけれど、なかなか良くならなかった。
「このままではいけない」と別の場所を探され、ハヤト整体院を見つけてくださいました。
■ 体の特徴と分析
最初にお会いしたとき、ぼくが感じたのは「これは相当しんどいだろうな……」という直感でした。
姿勢を見ただけで、体に無理な負担がかかり続けているのが伝わってきたんです。
具体的には、こんな状態でした。

- 「フラットバック」という姿勢
- 背中が真っ平らで、1直線の棒のようになっている。
- お腹の筋力の低下
- 体幹で支えられない分、背中の筋肉で無理やり体を支えている。
- 股関節の動きが硬い
- 下半身がうまく使えず、すべての衝撃がダイレクトに背中にきている。
この「背中が平らすぎる」状態だと、クッション機能が働かないので、背中や腰の筋肉は常にパンパンに張ってしまいます。
■ 施術者としての判断
この方の場合、ただ筋肉をほぐすだけでは、またすぐに元の「棒のような背中」に戻ってしまうと判断しました。
そこで、
- 施術(手技)
- 運動療法(ピラティスなど)
この2つを組み合わせて、姿勢そのものを再構築していく方針を立てました。
お客さん自身は「自分の姿勢がどうなっているか」なんて普通は知らないものですから、まずは現状をしっかりお伝えして、「一緒に戻していきましょうね」とスタートしました。
■ 経過と変化
最初の3ヶ月は2週間に1回、それ以降は3週間〜1ヶ月に1回というペースで通っていただきました。
現在は通い始めて約1年になります。
施術と運動を繰り返した結果――
- 背中の痛みは消失
- 姿勢が目に見えて変化した
- 首や腰の痛みも落ち着き、生活に支障がないレベルに
完全にゼロではない「重だるさ」がたまに出ることはありますが、以前のような「痛くてたまらない」という状態からは卒業できました。
回数にしてまだ20回いかないくらいですが、着実に体が変わっていきました。

■ 一番嬉しかったこと
何より嬉しかったのは、お客さんからいただいた言葉です。
「今まで治療に費やしていた時間が浮いた」
「体だけでなく、精神的なストレスもだいぶ減った」
週5回通っていた時間が、今は月1回で済むようになった。その空いた時間で人生の質が上がっていることを感じていただけたのが、施術者として最高の喜びです。
本人さんも、ビフォーアフターの写真を見て「あ、すごい変わってますね!」と驚かれていました。
■ まとめと学び
今回のケースで再確認したのは、「痛みを取るだけでなく、痛みの出ない体(姿勢)を作ること」の大切さです。
特に力仕事をされる方は、知らず知らずのうちに「力任せ」な姿勢になりがちです。
そこを、
- 背中の柔軟性を取り戻す
- お腹や股関節を正しく使えるようにする
- という風に変えていくことで、体はちゃんと応えてくれます。
これからも「細く長く」メンテナンスを続けながら、もっといい状態を目指してお手伝いしていきたいと思っています。
背中の痛みで悩んでいる方、何度も通っているのに変わらないという方の参考になれば嬉しいです。
