健康コラム

股関節は柔らかい方がいい?動く範囲と動かしやすさの違いをわかりやすく解説

股関節は柔らかい方がいい?
hayato
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最近よく聞かれるのが、

お客さん
お客さん

股関節が硬いと言われたのですが、柔らかくした方がいいですか?

開脚ができないのは、股関節が硬いからですか?

という質問です。

股関節は、柔らかければ柔らかいほどよいと思われやすい場所です。開脚の角度や、床に手がつくかどうかを気にしている方も多いと思います。

結論からいうと、股関節は柔らかければよいとは限りません。

大切なのは、柔らかさの点数を上げることより、立つ・歩く・座る・かがむといった場面で、必要な方向へ無理なく動かせることです。

この記事では、

この記事でわかること
  • 股関節がどこにあるのか
  • 股関節はどのように動くのか
  • 柔らかさと動かしやすさは何が違うのか
  • 股関節と腰・膝・足首はどう関係するのか
  • 自分では何を確認したらよいのか

このあたりを、体の知識がない方にも分かるように紹介します。

そもそも股関節ってどこ?

股関節は、骨盤と太ももの骨をつないでいる関節です。

脚の付け根の奥にあり、骨盤にある受け皿のようなくぼみに、太ももの骨の丸い部分がはまっています。

丸い骨が受け皿の中で動くため、股関節は一つの方向だけではなく、さまざまな方向へ動かせます。

骨の名前を細かく覚える必要はありません。

股関節は、骨盤と太ももの骨をつなぐ、脚の付け根の関節。

まずはこれだけ分かれば十分です。

股関節はどのように動くの?

股関節には、大きく分けて前後・横・ひねりの動きがあります。

前と後ろへ動く

椅子に座る、しゃがむ、前にかがむときには、股関節を曲げています。

反対に、歩くときに脚を後ろへ送る動きにも股関節が関わります。

横へ動く

脚を横へ開いたり、片脚で立ったときに体が横へぐらつかないように支えたりする場面でも、股関節が働いています。

開脚も、この横へ開く動きの一つです。

内側と外側へ回る

股関節には、太ももの骨が内側や外側へ回る動きもあります。

歩く、方向を変える、椅子から立ち上がるといった日常の動作でも、股関節は少しずつ向きを変えています。

開脚のように大きく動かす場面だけでなく、普段の生活の中でも股関節は働いているということです。

股関節は、前後・横・ひねりなど、いくつもの方向へ動く関節です。

股関節が前と後ろ・横・内側と外側へ回る動きと、日常の場面を整理した図解

股関節は柔らかいほどいいの?

柔らかさは、体を動かすうえで役立つ要素の一つです。

ただし、動く範囲が広いことと、その範囲を自分で動かしやすいことは、同じではありません。

動く範囲と動かしやすさは別

ストレッチで伸ばされているときと、自分で動かすときは別です。自分で動かそうとすると、意外に動かせないことがあります。

反対に、開脚はそれほど広くできなくても、立つ・歩く・しゃがむといった動作では、股関節を無理なく使えている方もいます。

そのため、開脚の角度だけを見て、股関節がよい状態かどうかを決めることはできません。

ハヤト整体院では、動く範囲だけでなく、その範囲を自分で動かせるか、動かすときに余計な力が入っていないかも確認します。

柔らかく見えても、別の場所が動いていることがある

前にかがんで、手が床につく方を想像してみてください。

見た目だけなら、とても柔らかく見えます。

ところが動きを見てみると、股関節よりも腰や背中を大きく丸めて、床まで手を伸ばしていることがあります。

この動きが悪いわけではありません。腰や背中を丸めることも、体に必要な動きです。

ただ、股関節から曲げる動きが使いにくく、毎回腰ばかりが大きく動いている場合には、腰に負担を感じることがあります。

大切なのは、床に手がつくかどうかではなく、どこを使ってその動きをしているかを見ることです。

柔らかさの点数だけでなく、必要な場所を自分で動かせるかも大切です。

前にかがむとき、腰や背中から丸める動きと股関節から曲げる動きを比べた図解

「股関節が硬い」には、いろいろな状態がある

お客さん
お客さん

あぐらがかけないから、股関節が硬い

開脚ができないから、もっとストレッチしないといけない

そう思うこともあるかもしれません。

ただ、「硬い」と感じる理由は一つではありません。

硬いのは股関節そのものなのか、骨盤や腰まわりなのか、太ももの筋肉なのか。人によって違います。

股関節が硬いと感じる理由(股関節そのもの・骨盤や腰まわり・筋肉の張り・痛みや怖さ・動く順番・個人差)を並べた図解

筋肉が張って動かしにくいこともあれば、痛みや怖さがあって力が抜けないこともあります。骨盤や腰が先に動いてしまい、股関節を動かす感覚がつかみにくくなっていることもあります。

また、骨の形や関節の動く範囲には個人差があります。

そのため、ほかの人と同じ角度まで開くことを目標にしなくても大丈夫です。

ストレッチが悪いわけでもありません。筋肉の張りが関係している場合には、無理のないストレッチが合うこともあります。

一方で、伸ばし続けても動かしにくさが変わらない場合には、股関節そのものだけでなく、骨盤や腰がどのように動いているかを確認する方法もあります。

「硬いから、とにかく伸ばす」とすぐに決めるのではなく、自分の場合は何が動かしにくいのかを見ていくことが大切です。

股関節は、ひとりで動いているわけではありません

股関節は、骨盤や腰、膝、足首などと一緒に働いています。

そのため、股関節だけを取り出して、体の動きを考えることはできません。

動いてほしい場所が動きにくいと、ほかの場所が必要以上に動いて補うことがあります。

骨盤・腰との関係

前にかがむときは、股関節だけでなく骨盤や腰も動きます。

股関節が曲げにくい場合には、その分まで骨盤や腰が大きく動くことがあります。

反対に、骨盤が動かしにくいことで、股関節の動かしにくさを感じる場合もあります。

ぼくが理想だと考えているのは、股関節で前にかがむ動きと、腰や背中を丸める動きの両方ができることです。

一つの正しい前屈に固定するのではなく、必要に応じて動きを切り替えられる方が、同じ場所だけに負担を集めにくくなります。

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膝・足首との関係

しゃがむ、立ち上がる、歩くときには、股関節だけでなく膝や足首も一緒に動きます。

どこか一つが動きにくいと、ほかの関節や筋肉がその動きを補うことがあります。

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これは、体が日常生活を続けるための自然な反応です。別の場所が補ったからといって、必ず痛みが出るわけではありません。

ただ、同じ場所ばかりが長い間動きを補っていると、その場所に張りや重さを感じることがあります。

「股関節が硬いから腰が痛い」「足首が硬いから膝が痛い」と、一つの原因に決めるのではなく、体全体の動きの中で確認することが大切です。

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ハヤト整体院では、股関節の何を見るの?

ここからは、ハヤト整体院で股関節を見るときの考え方です。

ぼくは、開脚がどこまでできるかという柔らかさの点数だけを見ているわけではありません。

股関節が前へ曲がるか、横へ開くか、内側や外側へ回るか。動かしたときに、骨盤や腰が先に動いていないかも確認します。

そのうえで、立つ、歩く、しゃがむ、前にかがむといった動作の中で、股関節を使えているかを見ます。

ハヤト君
ハヤト君

ぼくが特に大切にしているのは、開脚の角度を広げることより、股関節が回る感覚を知ってもらうことです。

最初は股関節を動かそうとしても、「意味が分からない」と言われることがほとんどです。

股関節を動かしているつもりでも、腰や背中ばかりが動いてしまう方も多いです。

それでも、小さく動かしながら確認していくと、

お客さん
お客さん

あ、股関節ってこういう風に動くんだ

と分かってくることがあります。

また、股関節だけでなく、呼吸やお腹の支えも一緒に見ます。

お腹を強く固めることが目的ではありません。呼吸を止めずに体を支えながら、股関節を動かせるかを確認します。

今日からできること

前にかがむ動きを確かめてみる

まずは、無理のない範囲で前にかがんでみてください。

そのとき、腰や背中だけを丸めている感じがするのか、ホテルの方のお辞儀のように、脚の付け根から上半身を倒している感じがするのかを確かめます。

どちらが正解かを判定するためのチェックではありません。

ハヤト君
ハヤト君

自分は、どこを使って前にかがんでいるのだろう?

と感じてみるだけで十分です。

痛みが出る場合は、無理に続けないでください。

無理に伸ばす前に、小さく動かしてみる

股関節を動かす練習は、痛みを我慢して大きく開くことではありません。

最初は、股関節を小さく回したり、力まず動かせる方向を探したりするところからでも大丈夫です。

動かしてみると、

お客さん
お客さん

外には動くけれど、内側には動かしにくい

右と左で感覚が違う

といった自分の特徴に気づくことがあります。

左右差があるから悪いと決めず、まず違いを知るところから始めます。

無理に動かさない方がよい場合

強い痛みがある、転んだあとから痛む、脚に体重をかけにくいといった場合は、無理にストレッチや体操をせず、医療機関へ相談してください。

股関節の引っかかりや詰まり感が繰り返す場合にも、一度状態を確認してもらうと安心です。

よくある質問

Q. 開脚ができないのは、股関節が硬いからですか?

A.股関節の動く範囲が関係していることはありますが、それだけではありません。

骨盤の傾き、内ももなどの筋肉の張り、痛みへの不安、骨格の個人差なども関係します。

開脚の角度だけで、股関節の状態を決めることはできません。

Q. 股関節が柔らかいほど、腰痛を予防できますか?

A.柔らかさだけで、腰痛を予防できるとは言い切れません。

腰痛には、股関節だけでなく、日常生活、体の動かし方、運動量、睡眠など、さまざまなことが関係します。

股関節が動かしにくい方に腰痛がみられることはあります。ただ、股関節の硬さだけを腰痛の原因と決めることはできません。

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Q. 股関節のストレッチはしない方がいいですか?

A.ストレッチをやめる必要はありません。

気持ちよく行えて、動きやすさを感じられるのであれば、一つの方法になります。

ただし、痛みを我慢して広げたり、毎回同じ場所に詰まりを感じたりする場合は、無理に続けない方が安心です。

伸ばすことだけで変化を感じにくい場合には、小さく動かす練習や、骨盤・腰の動きを一緒に確認する方法もあります。

まとめ

股関節は、骨盤と太ももの骨をつないでいる関節です。

前後・横・ひねりなど、さまざまな方向へ動きながら、立つ・歩く・座る・かがむといった日常の動作を支えています。

大切なのは、開脚の角度や柔らかさの点数だけではありません。

この記事のポイント
  • 動く範囲と、自分で動かせる範囲は同じとは限らない
  • 「硬い」と感じる理由は一つではない
  • 股関節は、骨盤・腰・膝・足首などと一緒に働いている
  • 必要な場面で、無理なく動かせることが大切

柔らかくすること自体を、ゴールにしなくても大丈夫です。

まずは、自分の股関節がどこにあり、どの方向へ動かしやすいのかを知る。

そこから、今の自分に必要なのがストレッチなのか、小さく動かす練習なのか、それとも別の場所も一緒に確認した方がよいのかが少しずつ見えてきます。

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田村隼人
田村隼人
ハヤト整体院院長
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