健康コラム

施術しても戻るのはなぜ?筋肉と関節の関係からわかりやすく解説

施術しても戻るのはなぜ?
hayato
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お客さん
お客さん

施術を受けた直後は楽だったのに、数日するとまた張ってきた

せっかくほぐしてもらったのに、元に戻ってしまった気がする

このように感じたことはありませんか?

戻ってくると、「施術を受けても意味がなかったのかな」と思ってしまうかもしれません。

でも、施術後に体が楽になったことまで、意味がなかったわけではありません。

先に結論を言うと、施術後に戻ることがあるのは、施術が無駄だったからではありません。

施術で楽になったあとも、日常生活の中で同じ場所に負担が集まりやすい条件が残っていることがあるためです。

体の張りや痛みには、活動量、同じ姿勢が続くこと、疲労、睡眠、ストレスなど、さまざまなことが関係します。

この記事ではその中から、筋肉と関節の関係にしぼって、「なぜ楽になった体が戻ることがあるのか」を順番に説明します。

施術すると、体にはどんな変化が起きるの?

施術で楽になった変化には意味がある

施術を受けたあとに、

  • 筋肉の張りがやわらいだように感じる
  • 痛みや重さの感じ方が変わる
  • 体を動かしやすくなる
  • 余計な力を抜きやすくなる

といった変化が起こることがあります。

ここで大切なのは、「筋肉が完全にやわらかくなった」「悪いところがすべて治った」と考えることではありません。

施術による刺激をきっかけに、痛みや張りの感じ方、体の動かしやすさが変わることがある、と捉えるのが自然です。

お客さん
お客さん

つらいところは、まず施術で楽にしてほしい

そう思いますよね。ぼくもそう思いますし、実際の施術でも筋肉の張りをやわらげ、動きやすい状態をつくることを大切にしています。

施術を受けて「少し楽になった」と感じられたことには、きちんと意味があります。

楽になったことと、負担の理由が変わることは別

ただし、楽になったことと、負担が集まっていた理由まで変わったことは、必ずしも同じではありません。

では、なぜ時間が経つと戻ることがあるの?

施術が終われば、そのあとはまた日常生活に戻ります。

立つ、座る、歩く、物を持つ、スマートフォンを見る。

体は毎日の生活の中で、再び動き始めます。

そのとき、施術前と同じ場所に負担が集まりやすい状態が残っていれば、また張りや重さを感じることがあります。

つまり、戻る理由を簡単に言えば、

楽になった場所に、再び負担が集まることがあるからです。

では、なぜ同じ筋肉に負担が集まるのでしょうか。

それを理解するために、ここから少しだけ体の仕組みを見てみましょう。

筋肉は、ひとりで動いているわけではない

筋肉・骨・関節はセットで動く

体を動かすとき、筋肉だけが単独で動いているわけではありません。

多くの筋肉は、腱などを通して骨についています。筋肉が縮んで骨を引っ張ることで、骨と骨のつなぎ目である関節が動きます。

肘を曲げて確かめてみよう

たとえば、肘を曲げて手を顔に近づけてみてください。

腕の筋肉が働くことで、肘の関節が曲がり、手の位置が変わります。

筋肉が働く。
骨が動く。
関節が動く。
その結果として、体の動きが生まれる。

このように、筋肉と骨、関節はセットで働いています。

そのため、筋肉の張りを考えるときも、張っている筋肉だけではなく、その周りの関節が動いているかを見ることが大切です。

筋肉が働く→骨が動く→関節が動く→体の動きが生まれる、の流れを示した図解

関節が動きにくいと、別の場所が頑張ることがある

体は別の場所で動きを補う

ある関節の動く範囲が小さくても、体はできるだけ目的の動作を続けようとします。

そのため、本来そこで必要だった動きを、となりの関節や筋肉が補うことがあります。

たとえば、

  • 股関節が動きにくく、腰がその分を多く動く
  • 足首が動きにくく、膝や腰が動きを補う
  • 背中が動きにくく、首や肩が多く動く

といったことです。

動きにくい場所と、その分を補う場所(股関節→腰、足首→膝や腰、背中→首や肩)を並べた図解

ただし、関節が動きにくいからといって、必ず別の場所が痛くなるわけではありません。

ほかの場所が動きを補うこと自体は、体が日常生活を続けるための自然な反応です。

問題になりやすいのは、同じ場所ばかりが長い間、繰り返し頑張っている場合です。

4人で荷物を持つ場面で考えてみる

これは、4人で持つはずの荷物を、3人で持っている状態に少し似ています。

残りの3人でも荷物を運ぶことはできます。しかし、その状態が長く続けば、1人あたりの負担は大きくなります。

体でも同じように、動きにくい場所をほかの場所が補い続けることで、特定の筋肉に張りや重さが出ることがあります。

4人で持つはずの荷物を3人で持つと、1人あたりの負担が大きくなることを示した図解

硬い筋肉だけを悪者にしない

ぼくは、筋肉が硬くなっているときに、その筋肉だけを悪者にしないようにしています。

その筋肉は、硬くなりたくて硬くなっているのではなく、体を支えたり、動きを補ったりするために頑張っているのかもしれないからです。

大切なのは、

「この筋肉が硬い」で終わらず、

ハヤト君
ハヤト君

なぜここが頑張っているのだろう?

と考えることです。

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だから、筋肉だけをほぐしても戻ることがある

ほぐすことが悪いわけではない

張っている筋肉をほぐすと、楽になったり、動きやすくなったりすることがあります。

ですから、筋肉をほぐすことが悪いわけではありません。

ぼく自身も、施術の中で筋肉に触れ、張りをやわらげることがあります。

その筋肉が頑張る理由も見る

ただ、その筋肉が頑張らなければならない状態が残っていれば、日常生活に戻ったあと、同じ場所に再び負担が集まることがあります。

これが、施術で楽になったのに戻ることがある理由の一つです。

見る必要があるのは、張っている筋肉だけではありません。

  • 周りの関節は動いているか
  • 別の場所が動きを補っていないか
  • 同じところばかりに負担が集まっていないか

こうした点も一緒に確認します。

目指すのは、ほぐすことをやめることではありません。

筋肉を楽にすることに加えて、その筋肉が頑張っている理由も見ることです。

では、何をしたらいいの?

施術で少し体を動かしやすくしたら、次は実際に動かしてみます。

ここでいう運動は筋トレだけではない

ここでいう「動かす」は、いきなり重いものを持ったり、きつい筋トレをしたりすることではありません。

たとえば、

  • 骨盤を前後にゆっくり動かす
  • 股関節を無理のない範囲で動かす
  • 背中を丸めたり伸ばしたりする
  • 足首をゆっくり曲げ伸ばしする

といった、小さな動きも立派な運動です。

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動かしてみると、

お客さん
お客さん

こちらには動くけれど、反対には動きにくい

ここを動かそうとすると、別の場所に力が入る

といった、自分の体の特徴に気づくことがあります。

鍛える前に、まず使えるようにする

ハヤト整体院では、重さや回数を増やす前に、まず必要な場所を無理なく動かせるか確認することを大切にしています。

言い換えると、

ハヤト君
ハヤト君

鍛える前に、まず使えるようにする。

という考え方です。

もちろん、筋力が必要な場合には筋力トレーニングも行います。動かす練習と筋トレは、どちらか一方だけが正しいものではありません。

その人の状態に合わせて、順番や組み合わせを考えます。

無理に大きく動かす必要はない

また、関節は大きく動けばよいわけでもありません。

必要なのは、痛みを我慢して無理に広げることではなく、今の自分が力まず動かせる範囲を少しずつ確認することです。

「施術+動く」を組み合わせる理由

施術で体に余白をつくる

ぼくは、施術を「体に余白をつくる作業」だと考えています。

張りが強く、痛みが気になる状態では、体を動かそうとしても力が入りやすくなります。

そこで、まず施術によって少し楽に動ける状態をつくります。

施術する、動く、確認する、調整する

そのあと実際に動いてみます。

動かしやすい方向と、動かしにくい方向を確認する。

必要があれば、もう一度施術で調整する。

このように、

施術する
→ 動いてみる
→ 変化を確認する
→ 必要に応じて調整する

という流れを繰り返します。

施術する→動いてみる→変化を確認する→必要に応じて調整する、を繰り返す流れの図解

体の使い方を知るとは?

実際に動くことで、「ここを動かそうとしていたのに、別の場所ばかり使っていた」と気づくことがあります。

これが、体の使い方を知っていくということです。

体の使い方というと、正しい姿勢や正しい動きを覚えることのように聞こえるかもしれません。

しかし、ひとつの正解に体を固定することが目的ではありません。

場面に応じて動きを変えたり、負担をいくつかの場所に分けたりできることの方が大切です。

施術で余白をつくり、実際に動きながら、その余白を使えるようにしていく。

それが、施術と運動を組み合わせる理由です。

戻ることは、必ずしも失敗ではない

一度の施術で、長く続いてきた体の状態や動き方がすべて変わるわけではありません。

施術後に少し戻ったからといって、すぐに「失敗だった」と考える必要もありません。

戻ったときは、

  • どの場所に張りが戻ったのか
  • どんな生活のあとに気になったのか
  • 前回より楽な時間は長かったか
  • 自分で動かしたときに変化したか

などを振り返ることで、次に見るべきことが分かります。

戻ったことも、失敗ではなく、自分の体を知るための材料になります。

ハヤト整体院が目指しているのは、「二度と戻らない体」を約束することではありません。

なぜ戻ったのかを一緒に考え、自分でも変化に気づき、必要なときに戻していける体を目指すことです。

施術で楽になった状態は、ゴールではなくスタートラインです。

その状態で体を動かし、自分の体がどのように動いているのかを知っていく。

それが、同じ場所だけに負担を集めないための一歩になります。

まとめ

施術を受けたあとに体が戻ることがあるのは、施術が無駄だったからではありません。

日常生活に戻ったとき、同じ場所に負担が集まりやすい状態が残っていることがあるためです。

筋肉は、骨や関節と一緒に働いています。

張っている筋肉を楽にするだけでなく、周りの関節がどう動いているか、その筋肉がなぜ頑張っているのかを見ることが大切です。

そして、施術で動きやすい状態をつくったあとに、実際に体を動かしてみる。

そうすることで、自分の体の特徴や負担の集まり方に少しずつ気づけるようになります。

戻ることを必要以上に怖がるのではなく、体を知るためのヒントとして使っていく。

そこから、次に何をすればよいかが見つかります。

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田村隼人
田村隼人
ハヤト整体院院長
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